【宇宙よりも遠い場所】フリーマントル聖地巡礼①

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宇宙よりも遠い場所(よりもい)の聖地巡礼を始めて早1年半ぐらいが経ち、国内で行ける場所は南極観測隊に関する資料館などを含めておそらく制覇し、次はやはり海外の聖地巡礼に行きたいと思ったのが今年の5月に北海道は新千歳空港へ巡礼し終わった時。

当初は物語の順序に合わせて、シンガポールフリーマントル⇒南極と思っていましたが、真っ先に南極旅行を予約してしまったので、こうなったら行ける時に行ける場所へ行こう!ということになり、今年は丁度しらせ5003が停泊しているのが週末と、平日は仕事をしている平凡なサラリーマンにとってまたとない機会が訪れたので、11月30日~12月2日にかけてフリーマントル聖地巡礼の旅に出掛けて来ました。

 

とは言え、実際は結構迷っていたので、旅券などを確保したのは実は旅立つまで1ヶ月を切っていました。

というのも、去年はしらせの出航が1日早まったりもしたので、フリーマントルまで行ったのに到着したらしらせはもう出航してました!という事態を恐れていたわけでして…なので、決心が結構直前になってしまったのでした。

とにもかくにも思い立ったが吉日!ということで、11月29日の夜成田を発ち、メルボルン乗継でパースへ行くルートを発見、早速チケットを取るのでした。

ちなみに今年9月より、東京⇒パース行きの直行便が再開されましたが、時間の融通も効かない上にお値段もそこそこ高かった為あえなく断念…

 

そうしてしらせ最後の晴海ターミナル出航を職場から見送り、竪谷さん出発前の最後のじんからさん営業日へ伺い、フリーマントルでの再開を約束し、あっという間にフリーマントルへの出発日当日。

午前中は通常通り出勤し、午後一で帰宅しすぐに旅支度の最終チェックを行い、問題ない事を確認、「いまいる」⇒「いまいない」へ裏返します。

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行ってきます

成田空港に到着し早速チェックイン、東京⇒メルボルン行きGF80便を待ちます。

まだ国内なので、この時はまだ心に余裕があり、空いた時間に成田空港に新しく出来た「成田アニメロード」を見に行ったりしていました。

よりもいは聖地88に今年も選ばれております。

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巨大なガンダムヘッドがお出迎え

 

そして出発の時間となり、いよいよフリーマントルへの旅が始まります。

まずは東京⇒メルボルンへ向けて10時間半のフライト、長いですがそれだけなので何も問題なくメルボルンへ到着、問題はここからです。

なんせこの人英語力0初めての一人海外旅行といった性能、なんとか次のメルボルン⇒パース行きQF485便に乗継ぎ、パースへ向かいます。

無事パース空港へ着いてもまだまだ難関は続きます。

パース空港⇒フリーマントルまでは、バスと電車を乗り継いで向かいます。

事前に乗るバスの系統と電車に乗り降りする駅等は調べてはいましたが、実際にパース空港に降り立った時には既に心に余裕はありません。

バス停どこ?こっちで合ってるのかな…?キマリーーーー!と、ぼくの心の中はよりもいSTAGE3でキマリに助けを求める報瀬のような慌てっぷり。

終始疑心暗鬼のまま、己を信じて歩を進めていきます。

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パース駅へ向かう途中。行きはこれしか写真がない辺り、余裕の無さが伺えますね…

こうしてフリーマントルへの電車が発着しているパース駅に到着!

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やっと最終目的地を確認出来て心に余裕ができ写真を一枚撮る

 

電車に乗ってしまえば、後は終点フリーマントル駅まで一直線です。

こうなると一転、もうすぐ目的地に到着出来ると期待で胸が膨らみます。

そして…

 

車内からフリーマントル港に停泊するしらせ5003を発見して一人テンション爆上がりです。

間もなく最終目的地であるフリーマントル駅に無事到着!

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駅を出て少し歩いてふと港側を見ると、しらせ5003の姿が目に入ります。

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去年はライブカメラ上でしか見れなかった光景が目前に広がり、本当にフリーマントルに着いたんだということを実感。

はやる気持ちを抑えて、まずは今回1泊するホテル「クエスフリーマントル」へチェックインをしに行くも、まだ時間が早過ぎた為手荷物だけ預けて時間までホテルを追い出されるというポンコツを発動。

なれば話は早いと少し町の様子を見た後、早速しらせを見に向かいます。

 

 

今回の旅の主目的である、フリーマントル港に停泊する「七神屋ペンギン饅頭号」ことしらせ5003を間近で見る事ができ、よりもいSTAGE7の舞台に立てた喜びに打ち震えます。

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STAGE7「宇宙を見る船」

 

決して日本では見られない、フリーマントルだからこそ見れる風景、それが目の前に広がっていました。

 

よりもいに出会う前は、どちらかというと家に篭ってずっとゲームをやっているような奴だったので、当時のぼくからしたら一人で海外まで行って聖地巡礼なんてしているなんて夢にも思わないでしょうね。

本当に、よりもいと出会ってから色々とありました。

そのお陰でここまで来る事が出来たのだと思っています。

ここがスタート地点、ここからしらせ5003は南極へ向かい出発します。

そして図らずとも、ぼくのよりもい海外聖地巡礼のスタート地点にもなり、次の目的地も南極と一致しているので思いも一入です。

 

一通りしらせの雄姿を堪能した後は、昼食も兼ねて近くのフードコートへ足を運び、手っ取り早くホットドック&チップスでお腹を満たしました。

最初このソーセージの色を見た時は魚肉か?魚肉なのか!?と思いましたが、ちゃんと普通のソーセージだったのでご安心?ください。

 

ちなみに日本からリアルタイムのフリーマントル港を一望するのに大活躍なライブカメラが設置されている建物が、この近くにある「Fremantle Port Authority」フリーマントルの港湾局になります。

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深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているのだ

 

少し余談になりますが、この時期のフリーマントルは日本と真逆で夏にあたる為、日差しはかなり強いのですごい暑いのかと思いきや、空気は乾燥しているのでとてもすごしやすい気候です。

ただ海からの照り返しもあるので、日焼け対策は行ったほうがよいかと思います。

それとハエが多い。兎に角多い。

集られるのは当たり前、目や鼻や耳に引切り無しにダイレクトアタックしてくるので、もし行こうと思っている方は虫除けスプレーを持って行く事を強くオススメします。

 

この後は無事ホテルへチェックインし、この日ぼくと同じ目的でもう一人日本からやってくるふじのんさんと合流、もう一度しらせ5003の姿を確かめにいきます。

 

さて、この日は兼ねてより第61次南極観測隊の調理隊員である、竪谷さんと夕食を食べに行く約束をしておりました。

集合時間までまだ時間がありましたので、よりもいOPに登場する灯台を見に行く事にしました。

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ここがあのOPに出てくる灯台…なんて神々しいんだ!

ではなく、夕日が完全に逆光になっておりよくわからない状態に…

仕方が無いので翌日早朝に再度リベンジする事にし、約束の時間も迫っていた為再度しらせ5003の前へ移動します。

時刻は19時、フリーマントルの日没の時間となり、夕焼けがとても綺麗でした。

 

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夕日に照らされるフリーマントル駅としらせ

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夜に染まっていくフリーマントルの空

月の掛け方が日本とは逆になっているとわかったのは、ツイッターのフォロワーさんから言われて気が付きました。

こういうところをすぐに確認出来てしまうのは、本当に便利な時代になりましたねぇ…

 

すっかり日も沈み、ライトアップされるしらせもしっかり堪能します。

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そうこうするうちに竪谷さんより連絡が入ります。

『今しらせから降ります。隊員といっしょにご飯食べに行きましょう。』

…ん?今なんて?

そうして竪谷さん含め61次隊の隊員さんがぞろぞろしらせから降りてきました。

なんと61次隊の皆さんといっしょに夕食に行くことになるなんて夢にも思わないじゃないですか!思わないじゃないですか!

竪谷さん含め6名の観測隊の方々(南極では同じチームとして野外観測などを行うそうです)と夜の街へ繰り出します。

ちなみに観測隊の皆さんは11/30・12/1は自由行動だそうで、この日もチームの皆さんで観光に出かけていたそうです。

 

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とても賑わう週末のフリーマントル

フリーマントルは、週末になると夜中まで賑わう習慣があるそうで、且つこの時期は丁度夏休みに突入するタイミングだったので、どの店もとても賑わっていました。

そして我々が夕食を食べたのが「THE MONK」というお店。

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飲み物と料理が揃い、乾杯!

隊員さん同士の会話や、南極へ行ってどのような研究をするかなど、色々なお話を聞くことができ、いつか自分も「そちら側」の人間になりたいなと思いを馳せずにはいられません…

そして竪谷さんが新作じんからTシャツを披露してくれたり、オーストラリアということでカンガルーを食べたりと楽しい時間が続きます。

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こちらのお店には、ご一緒して頂いた隊員の皆さんの他にも来店されている隊員の方がおり、その中になんと越冬隊長の青山さんもいらっしゃり、ご挨拶することが出来ました。

一体今日一日で何回サプライズが起きるんですかね!?

 

隊員の皆さんは、しらせへは24時までに戻らなければならない門限がある為、食事会は2時間ほどで終了、翌日も竪谷さんとフリーマントルを観光するお約束をしつつ、隊員の皆さんを見送りホテルへの帰路につきます。

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思い返せば色々あった日でしたが、こうしてあっという間にフリーマントル聖地巡礼初日は幕を閉じるのでした。

(そして初日を上回る体験をする2日目に続く…)